【連載】自分を高く売る

マインドフルネスの意外な効果

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

前回の記事『ビジネスのパフォーマンス力を上げる「マインドフルネス」』で、簡単なやり方をお伝えしました。

呼吸に集中することは、他のことから意識を遠ざける以外に大きな意味があります。

人は、三つの大きな荷物を抱えているといわれます。

「過去・現在・未来」です。

現在だけを、見る

呼吸に集中することは「現在だけを見ている」ということ。

過去と未来を考えないことにより、抱える荷物も3分の1になります。

悩んでいたことも、呼吸をしている間に過去になります。

今だけに集中することで、人は自分の中にある悩みと向き合うことができるのです。

忙しいときこそ、5分〜15分でよいのでマインドフルネスを試してみてください。

今は、スマートフォンでもタイマーと音楽がセットになったマインドフルネスや瞑想のアプリが販売されています。

始め方がわからない方は、 試してみてもいいかもしれません。

マインドフルネスは、子育てにも応用可能

余談ですが、実はマインドフルネスの応用は子育てにも有効です。

小さな子どもが大泣きをしているときに泣き止まないで困った経験をした親御さんも多いと思います。

そのときに、子どもの前に掌を置いて、「ふぅーと息を吐いて。もっと強く」と言ってみてください。

呼吸を整えることで、心拍が安定すると同時にマインドフルネスと同様に、今に集中させることで、あっという間に冷静さを取り戻せます。

泣き止んでから泣いていた理由を聞けばいいのです。

また不安定になったら、同じことを繰り返すだけ。

マインドフルネスの本質は、今この瞬間に集中することです。

瞑想が難しいなら、意識を食事に向けて食材の味をしっかりと確かめながら、かみしめるように食事するのでもよいでしょう。

マインドフルネスを取り入れることで、心の豊かさを取り戻しつつ、仕事で最高のパフォーマンスをつねに発揮できるように努めましょう。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。