【連載】自分を高く売る

正しく評価されるためにすべき、たった1つのこと

正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本_連載2回目

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

前回の連載記事で、「評価される人が真っ先に意識しているのは、直接の評価者である上司の“期待値”である」とお伝えしました。

期待値とは?

営業マンの期待値であれば、自分やチームに求められる「売上目標額」を指します。

プロジェクトであれば、「予定された納期や予算を満たすこと」が期待値です。

これらの期待値をコントロールすることが、正しく評価されるためには必要になってきます。

実現不可能なものやアグレッシブな内容にして期待値を上げすぎてしまうと、失敗した際に評価が下がってしまうリスクがあります。

なぜなら、上司の評価を下げてしまうことになるからです。

期待値は、実現可能なものにコントロールを

あなたが上司の期待値を満たす必要があるように、上司も上司の上司の期待値を満たす必要があります。

上司とあなたが約束した内容も含めて、既に上司とその上司で合意しているかもしれません。

つまりあなたが失敗してしまうと、あなたの上の上にいる上司の期待値を満たせなくなりますから、あなただけでなく上司の評価を下げることにつながるのです。

だからこそ、できるだけ実現可能なものを設定し、上司からの合意ももらっておくようにしましょう。

また期待値を上回った場合はプラスの評価が付きますから、設定した期待値を超える努力をしてみてください。

正しく期待値コントロール(Expectation Management)ができるようになれば、あなたの評価はグングンと高まっていきます。

期待値は、上司だけでなく周りの人も意識を

そして、期待値をコントロールするのは上司だけに限りません。

他のステークホルダー(関係者)の期待値も考えていきましょう。

先ほど書いた上司の上司だけでなく、他のチーム、お客様などのステークホルダーは、あなたやあなたの部署に対して何かしらの期待値を持っているはずです。

その期待値を下回るとマイナスの評価が付き、上回るとプラスの評価が付きます。

これらの関係者を意識して期待値のバランスをとりながらプラスを増やしていく能力が、一般的にマネージャーに求められる能力です。

この機会にぜひ、各ステークホルダーから期待値をヒアリングしてみてください。

自分やチームが取り組まなければならない課題が見えてくるはずです。

期待値コントロールで、正しい評価を受けよう

転職や異動した際は、この期待値コントロールを真っ先にやりましょう。

あらかじめ、周りの方の期待値を知って行動するのと知らないで行動するのとでは結果が大きく異なります。

転職・異動した直後の仕事の進め方も変わってくると思います。

新しい環境でスタートを切る時だけでなく、明日からでも構いません。

「期待値コントロール」を意識しておこなってみてください。

これまでと違った仕事の進め方が見えてくるのではないでしょうか。

 

ABOUT ME
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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。