【連載】自分を高く売る

キャリアの主導権は自分で握り、自分で選択していく覚悟を

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

今の会社に不満がある方に、お伝えしたいことがあります。

これは私が転職エージェントとして週に何人もの方から仕事に関する悩みを聞いた後に、お伝えすることです。

キャリアの選択肢は複数あり、選んだのはあなた

まず一つ目は、あなたが今の職場にいるのは、これまでにした選択の結果であること。

これは、変えることのできない事実です。

そして二つ目は、今のあなたには複数の選択肢があること。

現職に留まった場合のキャリアパス、A社に転職した場合のキャリアパス、B社に転職した場合のキャリアパスなど選択肢によって違った未来を垣間見ることができます。

未来の主導権を握っているのも、あなた

このように未来に目を向けると、人生の主導権が会社から自分に変わっていく感覚を覚えませんか?

複数の選択肢(扉)から一つを選び、先に進むと新しい部屋があります。

その部屋にも同じように複数の扉があるのです。

ここで得る新しい選択肢は、以前の選択肢とは異なります。

新しい経験値を得ることで、選択肢の幅が広がるかもしれませんし、逆に年齢や職位によって選択肢が狭まる可能性もあるのです。

キャリアは、スゴロクと似ています。

ルートを選択すると選べる選択肢が変わり、条件を満たしていないと入れないルートも……!

ただ自分がたどり着きたいゴールを最初から意識してルート(キャリア)を選んでいけば、ゴールに到達できる可能性はグーンと上がります。

つまり、自分が進むべきキャリアの方向性をなるべく早い段階で決めることは、非常に大事なのです。

そしてキャリアの主導権を持ち、主体的に自分が進むべき道を決めることで、あなたは企業から自由を取り戻すことができると私は思っています。

もちろん、簡単なことではありません。

主導権を握って、最善のキャリアを選択していこう

自分から志願して別の部署に異動した場合や新しい会社に転職した場合を考えてみてください。

新しい職場には、新しい職場のルールがあります。

以前は当たり前だった常識が、新しい職場では当たり前ではないこともあるでしょう。

新しい職場の同僚が、お手並み拝見とばかりに非協力的な態度をとり、嫌がらせをしてくることも考えられます。

その上で、成果を上げることも求められるのが、ビジネスの世界です。

通常と比べ大きな負荷が掛かりますが、それ以上に新しい知識や経験による成長を実感できるでしょう。

仕事は、あなたの人生の大きな部分を占めています。

会社や上司ではなく、キャリアの主導権を自分で握り、楽しみながら自分らしいキャリアを築いていってください。

 

ABOUT ME
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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。