【連載】自分を高く売る

これからのキャリアのためにも身につけておきたい「社外で通用するスキル」2つ

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

前回の記事『社外で通用するスキルを磨いておくことが、転職や新たなキャリアの構築を有利に』で書いたように、社外で通用するスキルは意識的に磨いていく必要があります。

実際にどんなスキルを身につけるべきなのでしょうか?

特に習得をお勧めしたいのは「プロジェクトマネージメント」と「プレゼンテーション」の二つのスキルです。

どちらのスキルも多くの本が出版されており、ここでは簡単に概要のみ説明します。

管理職に必要なスキル「プロジェクトマネージメント」

「プロジェクトマネージメント」を学ぶことで、管理職に必要なスキルを身につけることができます。

プロジェクトを担当していない管理職には、関係ないスキルだと思われるかもしれません。

しかし、管理職の仕事を「年間事業を管理するプロジェクト」の責任者と考えれば、誰でも活用できるスキルだと理解してもらえると思います。

スコープ、コスト、納期、予算、リスク、コミュニケーションなどのプロジェクトマネージメントに必要な要素を知っているだけで、仕事のやり方そのものが変わってくるのです。

体系的にプロジェクトマネージメントを学ぶのであれば、プロジェクトマネージメント協会(Project Management Institute)が行っているPMP(Project Management Professional) の資格を取得するのをお勧めします。

学習時間は200時間程度で、体系的にグローバル標準のプロジェクトマネージメントを学ぶことができ、以前は米国でしか受験できませんでしたが、今は日本でも受験できるようになっています。

アピールに有効な「プレゼンテーション」

もう一つの、社外で通用するために必要不可欠なスキルは「プレゼンテーション」です。

コミュニケーションが重要視される営業やマーケティング以外のポジションでも、論理的に物事を説明し、協力を得るすべを身に付けなければ大きな成果を上げることはできません。

特にプレーヤーから管理職になるためには、必ず必要になるスキルです。

効果的に「プレゼンテーション」を行なうには、様々なテクニックがありますが、基本となるのはプレゼンテーションを行う「相手」と目線を合わせ、「期待値」を意識しながら、あなたの欲しいアクションを引き出すこと。

以前の記事『会議でも使える!仕事でのミスコミュニケーションへの事前の対処法』に具体的な方法に書いていますので、参考にしていただければと思います。

余談になりますが、経営コンサルタントが重宝されるのは、「プロジェクトマネージメント」や「プレゼンテーション」を含む、多くのポータブルスキルを保有しているからです。

それぞれの企業ごとに抱える課題は異なりますが、過去の経験に基づく業界知識や様々なプロジェクトを経て取得した物事を整理して伝える力は、即戦力を必要としている企業にとって非常に魅力的な人材に映ります。

そのため、経営コンサルタントは転職市場でも非常に人気があるのです。

先行きが不透明な今だからこそ、どんな場所でも応用できるスキルを身に付けてください。そうすることで、より多くのチャンスを掴むことができるはずです。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。