マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。
転職に限らず、新しい業務を始めるときには、その業務に必要なルールを学ぶことや関係者との人間関係の構築など、しなくてはならないことがたくさんあります。
実は、その工程を大幅に短縮する方法があるのをご存知ですか?
それは「社外でも通用する汎用的なスキルを使うこと」です。
これらのスキルを早い段階で身に付け、フル活用することをお勧めします。
スキルは2種類ある
一般的にスキルは、体系立った知識を指す「ハードスキル」と、コミュニケーション、語学力、 リーダーシップ、ファシリテーションなどを指す「ソフトスキル」の大きく二つに分類されます。
これらの「ハードスキル」と「ソフトスキル」を更に細かく仕分けしていきます。
それぞれを「社内のみで通用するスキル」と「社外でも通用するスキル」にそれぞれ分けるて考えていきます。
それでは、詳しくみていきましょう。
社内のみで通用するスキルとは?
まず「社内のみで通用するスキル」は、特定の会社で働く上で必要なスキルで、他の会社では使用することができません。
ここでの「ハードスキル」は、社内の承認申請、業務手順、社内で使用する独自システムの運用手順などです。
これらを熟知していると社内での動きに関しては優位に立てますが、会社を退職した後に使用することができません。
社内のみで通用する「ソフトスキル」は、社内の各部署に協力を依頼できるネットワークを保有していることなどです。
これも現在の会社で仕事を進める上で大きな武器になりますが、会社の外に出てしまうと活用することができません。
このような「社内のみで通用するスキル」は、勤続年数の長いベテラン社員が多く保有しています。
多くの場合、これらの経験を持つ社員は社内では有能で成果を出しています。
しかし「社内のみで通用するスキル」に依存する形で成果を上げている場合は、会社の外を飛び出したとき、これらのスキルを使わずに成果を出さなくてはならないから注意する必要があります。
社外でも通用するスキルとは?
次に「社外でも通用する」スキルですが、ポータブルスキルと呼ばれており、たとえ会社を変わったとしても持ち運びのできるスキルです。
社外でも通用する「ハードスキル」は、経理、人事、プログラミング、プロジェクトマネージメントなど広くプロフェショナルに求められる知識を始め、業界に関する知識などがあります。
一方で「ソフトスキル」では、英語を始めとした語学、打ち合わせを取り仕切るファシリテーション、言いたいことを伝えるプレゼンテーションなどがあります。
ここで紹介した「ハードスキル」と「ソフトスキル」は、特定の会社や部署に依存していないため、転職した初日からガンガン活用できるスキルになります。
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転職だけでなく、新たなキャリアを築いていきたい場合は、この「社外でも通用するスキル」を意識的に磨いていきましょう。
