【連載】自分を高く売る

仕事での会話で意識すべきこと(2)情報共有の条件3つをクリアする

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

仕事上の会話で意識すべきポイントは3つあり、

その中の1つを前回の記事『仕事での会話で意識すべきこと(1)会話の相手を明確にする』でご紹介しました。

今回は、2つ目のポイント「情報共有」についてご紹介します。

プライベートで趣味の話をするのとは異なり、仕事での会話には情報を共有するという側面があります。

ここを意識して会話ができるかどうかが、重要です。

しっかりと情報を共有できる会話をするためには、いくつか留意する点があります。

1:情報共有が本当に必要なのか?

まず一つ目は「本当に共有すべき内容か?」を精査すること。

極端な例ですが、大企業の社長が会社で起こるすべての事柄について報告を受けていたら、キリがありませんよね?

それと同じです。

情報過多の世界だからこそ「会話の相手に対して、必要な情報か?」をしっかりと見極め、取捨選択をした上で伝えることが必要となってきます。

2:情報共有する目的は?

二つ目に留意すべき点は、情報から示唆を出すこと。

これは、コンサルタントがよく言うことです。

単なる事実の羅列だけでは、何のために情報共有をしているのかわかりません。

情報共有をする理由、情報共有することで相手に答えてほしいこと、「だから何?/ So what ?」をきっちりと伝えられるように、あなたの中で明確にしておきましょう。

3:ファクトとオピニオンを分ける

最後の三つ目は、客観的な事実である「ファクト」と個人的な主観である「オピニオン」をしっかりと分けること。

事実と主観が混じってしまうと、意思決定の妨げになる恐れがあります。

可能な限り回避するべきですから、「これは事実です。その上で私のオピニオンは……」といった形で、事前に会話を組み立てておきましょう。

会話する前に、この3点をしっかり確認!

共有する必要がある情報なのか?

何のために情報共有するのか?

事実と主観はきちんと分けられているか?

相手に話しかける前に、この3点をしっかりと確認するようにしましょう。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。