マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。
前回の記事『企業は●●を求めて、即戦力ではない新入社員を取る』で、会社や上司が求めているもの・期待しているものに応えていくことが大切だとお伝えしました。
まさにビジネスとして仕事をするということは、企業や会社の必要とする労働力を提供し対価としての報酬を得ることを意味します。
「やりたい」ではなく、「できること」を
企業や会社も慈善事業を行なっているわけではない以上、期待を上回る成果を社員に求めるのは当たり前のことです。
特に転職者は「結果を残す」ことが求められます。
そのため多くの採用候補者の中から選んでもらうには、「やりたい」ではなく「できること」を示すことが必要なのです。
「できること」=これまでの経験による裏付けがあるもの
「できること」とは言い換えると、必ず成果を残せるという自信を持つこと。
これらは、実際の経験に裏づけられたものでなければなりません。
たとえば、過去に営業職を経験しているのであれば、営業の仕事に関しては「できる」と断言できるはずです。
本当に「できる」ことであれば、転職を希望している企業にしっかりとアピールしましょう。
しかし、一方でアピールしたからには、それがそのままあなたの仕事に対する期待値になるのを忘れてはいけません。
「やっぱりできないです」では、最悪の場合、試用期間でクビになってしまいます。
ただ「やりたい」けど「できない」こともあるはずです。
その場合、相手に「この人に任せても大丈夫」と感じてもらう必要があります。
そんな時は未経験でも知識と実績を積んでおくのがお勧めです。
マーケティングにチャレンジしたいのであれば、関連した分野の勉強をし、積極的にマーケティング部を手伝いましょう。
そうやって知識と実績を積んでおくと「経験者」として認識してもらえ、採用につながりやすくなります。
「できること」を増やす努力を
「できること」を繰り返すことは、非常に楽です。
経験もあれば、たとえイレギュラーが発生したとしても深く考えずに対応できることでしょう。
しかしキャリアや仕事の幅を広げるためには、同じことを何年も何年も繰り返しているだけではダメなのです。
やり方を変える、他のチームと連携する、新しいことを始めるなど自分自身が居心地の良い領域(コンフォートゾーン)の外に踏み出す勇気を出しましょう。
「やりたいこと」を見つけて「できること」を少しずつ増やせば、「やりたいこと」をすべて「できること」に変えることができるはずです。