【連載】自分を高く売る

求められる人材は、現状の不満を改善できる人

正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本_連載4回目

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

私は、これまで様々な方の転職支援を行なってきましたが、多くの方にはある特徴がありました。

「言われたことを淡々とこなすだけで、やりがいがない」

「何年も同じことをやっているので、これ以上自分が成長できる気がしない」

「一生懸命やっているのに上司は評価してくれない」

現状の不満を口にするのです。

「私のことか」とドキッとした方もいるのではないでしょうか。

不満をまずは認識しよう

不満を持つことは、決して悪いことではありません。

不満があるということは、改善の余地があるということです。

大事なのは、現状の不満を認識し、「どうすればいいか」を考えること。

そもそも不満のない職場なんて、この世に存在しません。

不満から逃げるために別の会社に転職したところで、新しい職場でも不満を感じることになるのは、目に見えています。

不満を改善する方法を考える

現状の不満に、しっかりと向き合って考えてみてください。

  • やりがいがないのであれば、どうしたらやりがいを持てるかを考える。
  • 本当に現在の職場では成長できないのか、方法はないのかを考える。
  • なぜ上司が評価してくれないのかを考える。

自分の不満を減らすと 同時に周りの不満を減らすことができます。

つまり、自分を変えることが、職場を変えることにつながるのです。

自分を変え、周りを変える人は評価される

周りを変えることができる人は、転職時に「職場に変化をもたらすことができる人材」だとアピールすることができます。

そして、別の職場に行ったとしても高い評価を得ることができるのです。

人は高い評価を得ると、水を得た魚のように活き活きと自由に活躍し始めます。

そして、更に高い評価を得るという好循環のスパイラルに入ることができるのです。

評価されるために、現状の不満と慌てず向き合おう

別の部署への異動、昇進、転職、起業、退職など、あなたの周りには様々な可能性が散らばっています。

ですが、今の状況に納得がいかないからと、慌てて選択をしても良いことはありません。

高校生がメジャーリーグの試合に準備もなしに乗り込むようなものです。

その前に、まずは現状と向き合いましょう。

不満をそのまま放置するのでは、何も変わりません。

現状の不満を改善していくことこそ、求められる人材になる第一歩なのです。

 

ABOUT ME
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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。