【連載】自分を高く売る

キャリアの本質と二輪台車は似ている

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

突然ですが、キャリア(Career)の語源を知っていますか?

キャリは、ラテン語で二輪台車を表す「Carrus」が語源と言われています。「Carrus」から派生した言葉は他に、自動車(Car)などがあります。

ここからは私の個人的な解釈ですが、キャリアの語源が二輪台車というところにキャリアの本質が隠れているように思うのです。

積荷、運ぶ先、車輪に、キャリアの要素が関連する

二輪台車は、特定の荷物をある場所から別の場所に運ぶことを目的としています。

二つの車輪の付いた台車を人が前方の様子を見ながら引っ張って目的地を目指します。

二輪台車が通った後には、くっきりと車輪の跡が地面に残るのです。

二輪台車に乗っている荷物は、「キャリアを通じて成し遂げたい目的」。

荷物を運ぶ先は、「キャリアにおける目標/なりたいポジション」。

それぞれの車輪は、「できること」と「やりたいこと」。

その台車を引くあなたは、「キャリアにおける目標」を目指して「複数の選択肢(ルート)」からベストだと思う道を選んで進んでいくのです。

その結果、車輪の跡が一本の道となり、キャリアとなっていくのではないでしょうか。

これまでの結果=キャリア

キャリアに答えはありません。十人十色、すべてが正解ともいえます。

誰にでもこれまでの結果としての、キャリアはあるのです。

しかし、真摯にキャリアに向き合っている人は決して多くないように感じています。

二輪台車に話を戻しましょう。

積み荷を引いているあなたは、積み荷を何のために運ぶか、本当に運ぶ必要があるものなのかを考えているでしょうか。

本当に今向かっている目的地が正しい目的地なのでしょうか。

今進んでいるルートがベストなルートなのでしょうか。

考えれば考えるだけ、様々な選択肢や代替案が浮かんでくるはずです。

キャリアもまったく同じです。

自問自答のなかで、可能性を探ってみてください。

色々と書き出してみるのもよいでしょう。

自分の考えをまとめるために、先輩や家族、信用できる友人に相談してみてもよいでしょう。

最終的に自分自身との対話のなかで「自分だけのキャリア」を見つけてください。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。