【連載】自分を高く売る

「この職場ではもう成長できない」と考えている人は、生徒意識が抜けていない

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

1年前の自分から見て現在の自分は成長しているでしょうか?

それとも、ほとんど変わっていないでしょうか?

自分で設定した期待値を超えることができているでしょうか?

同じ職場だと成長できない?

「1年前とほとんど変わっていない」

「自分の期待値を超えることができていない」

そう思っている方は、正しく評価してくれない上司や会社に限界を感じ、転職も検討し始めているかもしれません。

確かに、新しい職場で仕事を始めるとすべてが新鮮です。

覚えることが多く、大変だと思いますが自分の成長を日々実感することができます。

しかし、2〜3年と同じ職場で働いていると業務がパターン化されてしまい、仕事を始めたときと比べ新しいことを学ぶ機会は減り、成長のスピードが鈍化していくでしょう。

ある程度の仕事は淡々とこなせるようになり、気がつくと自分を指導してくれる人は誰もいない状態になっているのです。

人はどんな状況でも成長できる

刺激のない毎日が続けば、モチべーションは下がり、「今の職場では、もう成長できない」「この会社でやれることは、全部やった」「なぜ上司も会社も、自分にチャンスを与えてくれないのか」と考えてしまうもの。

実際にこれまで私がよく聞いてきた転職希望の理由です。

しかし、私は「人は、どんな環境であっても常に成長し続けることができる」と考えています。

最初は、誰もが上司や先輩から指導してもらう生徒の立場からスタートします。

いずれ、生徒は先輩となり、指導する立場に。

教えるなかで学びもありますし、指導する立場として仕事に対して理解をより深め、課題を見つけて解決策を模索していく必要も出てきます。

「今の職場では、もう成長できない」と感じている方は、指導してもらう生徒の立場で時間が止まってしまっているのではないでしょうか。

「生徒」から卒業しよう

1年前の自分から見て現在の自分は成長しているでしょうか?

それとも、ほとんど変わっていないでしょうか?

本当の学びや成長は、ある程度知識を身に付けてから始まります。

自分が今、どの立場・目線で仕事に向き合っているのかを再度考えてみてください。

 

ABOUT ME
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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。