【連載】自分を高く売る

あなたの価値を高める「特定の領域」の見つけ方

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

前回の記事『自身の価値を高めたいときに、時間をかけるべきなのは?』で、「特定の領域」に時間をかけましょうとお伝えしました。

「特定の領域」と聞くと、難しく聞こえるかもしれません。

分かりやすく言うと、自分の仕事に直結するスキルです。

あなたの仕事に直結するスキルは?

キャリアへの不安に駆られて、とりあえず英語や簿記に手を出す方もおられますが、

英語を使った仕事をやらない場合や経理に関する仕事をしない場合は、せっかく身に付けた知識も宝の持ち腐れになってしまいます。

営業であれば、コミュニケーションやプレゼンテーションスキルを磨くのが良い選択肢でしょう。

もしくは、営業に必要な専門知識を学ぶことも、売上を伸ばす上で大きな武器となります。

座学だけでなく、体に染み付ける意識を

しかし、座学知識だけで1万時間を達成するのは、至難の業です。

その上、学んだスキルを使い込むことで、学んだ知識があなたの本当のスキルとなり体に染みついていきます。

例えば、OJT(on the job training)。

職場で働きながら経験値を効率よく積むことができるので、1万時間の領域に素早く到達できます。

また学び方によっては、取得できる経験値は1つだけとは限りません。

たとえば、英語でプレゼンテーションスキルのトレーニングをすることで、それぞれの経験値を同時に得ることができます。

必要な経験値を早く学ぶことにより、仕事の効率も上がり、空いた時間で更に学ぶことができる非常に良い循環を生むことができるのです。

私の知る限り、成功している方の多くは早い段階でこの事実に気がつき、意図的にこの好循環を作り、成長を加速させています。

投資の取捨選択を

ビジネスマンは、つねに多忙です。仕事、家庭、つきあいなど時間がいくらあっても足りません。

だからこそ「貴重な時間を、何に投資して、何に投資しないのか?」を見極め、選択と集中をすることが非常に重要です。

今、あなたがキャリアアップのために学ぼうとしているスキルは、現在の仕事にすぐに活かせるスキルですか?

もしそうでないなら、仕事に関連するスキルに変更することをお勧めします。

もしくは、スキルを身に付けるためのポジションに異動することを考えてください。

今後のキャリアについてしっかりと考えて、インプットする知識を選んでいきましょう。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。