【連載】自分を高く売る

会社のその他大勢から脱する「掛け算の考え方」

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

あなたの会社の同僚に「同僚について話してください」と質問をしたとき、あなたの名前は話に挙がるでしょうか?

席が隣の方や仕事で頻繁にやりとりをしている方には名前を挙げてもらうことができるかもしれません。

しかし、多くの場合は「その他、 大勢」に分類されてしまい、名前を挙げてもらうことができないかもしれません。

個性の強さがあれば、その他に埋もれない

名前を挙げてもらえる方とそうでない方の違いは、それぞれの持つ個性の強さによるものです。 

小学生時代を思い出してください。

かけっこの速い男子は、足が速いというだけで注目されました。

頭が良くテストで100点ばかりとっている秀才も、容姿端麗なクラスのアイドル的な存在も、同じく注目されました。

多くの場合、クラスメートに比べて発言権を持つようになり、結果としてリーダー的な存在となっていきます。

社会に出てもまったく同じです。

一芸に秀でた方は社内外での認知度が上がり、 人よりも多くのチャンスが回ってきます。

スキルを掛け算すると、才能に

しかし、一芸に秀でるには才能が必要です。

「いや、私に才能なんてないと思う」そういう方は、掛け算の考えを持ちましょう。

あなたの持っているスキルの中で、100人に1人が持っているスキルを書き出してみてください。

100人に1人のスキルであれば、少し珍しい程度です。

しかし、 100人に1人が持っているスキルを3つ持っていたら?

100人×100人×100人で「1万人に1人」のスキルとなります。

たとえば「物流のことに詳しい人」は、物流会社やメーカーの物流部に在籍している方などマーケットに大勢います。

しかし「ビジネスレベルで英語を使える人」という条件が加わると、該当する方は大きく絞られます。

物流業界では、国内を中心とした仕事が多く、英語を積極的に使う機会のある職種は限られるからです。

ここにビジネスレべルの中国語を扱える、システム構築ができるなどの条件を加えれば加えるほどレアな人材となり、貴重な人材として会社から重宝されると 同時にマーケットでの価値も上がっていきます。

「その他大勢」と分類されないためにも、掛け算の考え方を使って、あなただけの価値を作り出していきましょう。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。