【連載】自分を高く売る

効果的に自分を売り込む方法(2)ライバルと差別化したスキルを売り込む

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

前回の記事『効果的に自分を売り込む方法(1)得たい結果から売り込む相手を明確にする』を参考に、売り込み先であるターゲットが明確になったら、

売り込み先が求めているスキルを知り、自分という商品を売り込んでいきます。

昇進ならば、これまで昇進した人がどういうスキルを持っていたか、どういう結果を残していたかを探ると参考になるでしょう。

自身より先にターゲットへの売り込みを成功させた人を分析すると、傾向が見えてきます。

ライバルとの違い・要素をアピールする

売り込み先が求めているスキルが分かったら、やっと売り込みです。

魅力的に自分を売るためには、ライバルとは違う差別化した要素を中心にアピールするのが効果的です。

家電量販店をイメージしてください。

新しいスマートフォンを買う際に「アプリや電話が使えます」といった当たり前の部分をアピールされても魅力的にはうつりませんよね。

ライバルとの違いである、カメラの画質が良いことやスクリーンの解像度が高いこと、電池の持ち時間が長いことなどをアピールされて、「この機種が欲しい」となるのではないでしょうか。

つまり、売り込み先に、求められているスキルを提供できることや新しいことに対応できるポテンシャルに加え、ライバルとは違ってあなただけができるであろうことをアピールできれば、高く買ってもらえる確率が高まるのです。

繰り返しになりますが、これはマーケティング活動とまったく同じ。

購入してもらう消費者(売り込み先)に対して「この商品(自分)は、あれもこれもできるのでお買い得ですよ」とアピールするのです。

プラスアルファを加えるだけでも、違いを出せる

ライバルとの違いを出すときは、以前の記事『会社のその他大勢から脱する「掛け算の考え方」』で紹介したスキルの掛け算以外にも、簡単な方法があります。

外資系企業で「エクストラワンマイル」と言われている手法です。

たとえば、上司を連れて取引先を訪問する際に、取引先のキーパーソン、直近の取引内容、関心事などをまとめたA4一枚の資料を渡すなど自発的に「これがあると更に役立つのでは?」ということを考えて行動する。

ただやるだけではなく、プラスアルファを常に付け加えるのです。

ただし、仕事で求められていることの期待値が下回っていては意味がありません。

必要なことをしっかりとやった上で、「エクストラワンマイル」の行動をとるようにしましょう。

 

ABOUT ME
アバター
Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。