マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。
売り込み先のターゲット、ライバルと差別化できるスキルが明確になったら、いよいよ売り込み先にアピールです。
このとき具体的な経験を根拠にすると、説得力のある説明ができます。
具体的な経験を根拠に、アピール
売り込み先が営業経験のある人、同じシステムを使っている人を探しているならば「過去にアパレル業界で営業経験があり、御社と同じシステムを使っていました」とアピールしましょう。
過去に似たような経験をしていることが分かると、採用側はその人が即戦力として働いている姿を容易にイメージすることができます。
具体的根拠がない場合は、経験を因数分解する
もちろん、これまでの経験を直接的な根拠とすることが困難なこともあるでしょう。
その際は、対象業務に関連する要素を因数分解して、それぞれの要素に対して過去の経験を根拠として示すことで、活躍できることをアピールできます。
マネージャーへの昇格が一番よくある例です。
マネージャーに昇格する社員は、それまで一般社員として働いておりマネージャーとしての経験はありません。
そのため、マネージャーとしてのポテンシャルを関連する要素ごとに評価することが一般的です。
予算管理、労務管理、レポーティンク、戦略立案などの経験は、リーダー層やプロジェクトマネージャーであっても経験を積むことができます。
また上司が不在の際に、代行として業務をこなす機会もあると思います。
これらの経験を根拠とすることでマネージャーとしての資質を示すのです。
逆にいえば、予算管理の経験がなければ上司の予算管理をサポートすることを打診してみるなど自発的に動くことで、部分的にマネージャーとしての経験を先に積むことも可能なのです。
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求められるスキルやポテンシャルを、過去の経験や実績を根拠にアピールする。
足りない部分があるのであれば、求められるスキルやポテンシャルを因数分解して足りないところを明確にし、その経験を積む方法を考える。
これらを繰り返すことで、会社やビジネスの世界でどんどん評価される人材になっていくことができます。