【連載】自分を高く売る

人材マーケットでの立ち位置を、常に意識したアクションを

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

前回の記事『人材マーケットでの価値は、需要と供給&経済状況の変化で変動する』で説明した通り、マーケットでの価値は様々な状況の変化で変動しています。

そのため、自身がマーケットでどのような立ち位置にいるのかを知っておくことが大切です。

ビジネスで重宝されるスキルは時代によって変化

パソコンが登場する前は、タイプライターを使うのに長けている人が重宝されていました。

手書きの台帳が主流だった時代は、丁寧に早く字が書ける人は重宝されていたはずです。

トラックやタクシーのドライバーであれば、地図を読む能力が必須でしたが、カーナビの登場により必須能力ではなくなりました。

ビジネスに求められるスキルは時代に伴い変化しているのです。

グローバル化が進み、英語を活用する機会は増え続けています。

英語を使える若い人材も増えてはいますが、交渉できるレベルで英語を使いこなせる方はまだ少ないのが実情です。

そのため、英語で交渉できる営業マンの価値は今後も高いレベルで維持できると考えられます。

「今」のマーケットでの立ち位置を知っておこう

私たちは、目まぐるしく変化する時代に生きています。

昭和には存在していなかったスマートフォンは、平成の人の生き方やビジネスを大きく変えました。

令和の時代には、更に大きな変化があるかもしれません。

自動運転、RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)による実務の自動化、AI(人工知能)の台頭によりビジネスマンに求められるスキルは変わってくると思います。

時代が変わっても高い価値を維持し、マーケットでの優位性を保つためにも、つねに自分のマーケットでの立ち位置を把握しておきましょう。

自身の優位性を保つ努力も忘れずに

そして、価値に変動があった場合、優位性を高めるためのアクションを取ることを忘れないでください。

3年ほどあれば、新しいスキルを身に付けることもできます。

気づいたときに、 手遅れにならないようにマーケットでの立ち位置を常に意識するようにしてください。

 

ABOUT ME
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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。