【連載】自分を高く売る

転職も今の会社で働き続けるのも、最終的に決断を下すのはあなた自身

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

人生は、選択の連続です。

会社に着ていく服、会社に向かうルート、ランチのメニューなどの日常的なことといった「小さな選択肢」から、人生のパートナー選びといった「プライベートで最も大きな選択」まで、私たちは日々決断を下しています。

あなた自身のキャリアについても、です。

何かを選ぶことは、何かを失うことと同じです。

だからこそ前回の記事『節目ごとに複数の選択肢があることを理解し、一番理想に近くて納得ができるものを選ぼう』で書いたように、納得できる選択肢を慎重に検討を重ねた上で決めることが大切になってきます。

「転職」を選択するとは?

転職エージェントの立場からすると「少しでも多くの求職者を企業に紹介したい」のが本音です。

それは、他のエージェントの方も同様だと思います。そのため、転職のメリットを強調してくることが多いです。

しかし、私自身の転職経験から考えると、実際は良いことばかりではありません。

転職すると、仕事内容はガラッと変わります。

新たな環境で新しい課題に取り組むのは、非常に刺激的な経験です。

また、自ら望んで飛び込むと決めたため、自分自身でキャリアを切り開いているという感覚を特に最初の転職では感じると思います。

一方で、思い描いていたとおりにすべてが順調に進むことは稀です。

私の知人にも、入社後に部署がなくなり別の部署への移動を余儀なくされた方や倒産して仕事を失ってしまった方、配属先の上司がモンスター上司でつらい思いをした方がいます。

最善の選択はあなたしか分からない

入社前から会社のことを完全に理解することは不可能です。

新しい会社での仕事が絶対にうまくいく保証はどこにもありません。

新しい職場でうまくいかなかった場合、影響を受けるのはあなただけではありません。

あなたの家族や同僚にも少なからず影響を与えます。

転職をするのも、今の会社に残るのも、「最終的に決断を下すのはあなた」です。

転職エージェント、ご家族や同僚など様々な方が色々な意見をあなたに伝えるでしょう。

でも繰り返しになりますが、「最終的に決断を下すのはあなた」なのです。

決断を下したら何があっても貫く勇気と覚悟を持って、最善の選択肢を選ぶようにしましょう。

 

ABOUT ME
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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。