【連載】自分を高く売る

自分が会得したいスキルを持っている人と積極的に会おう

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

人は、無意識のうちに周りの影響を受けています。

「慶應だからコミュニケーション力高いよね」とか「東大生だから頭が固い」とか。

ある種のステレオタイプのように聞こえますが、一部正しい面もあります。

慶應は、附属高校から進学する生徒も一定数いるため、受験勉強とは無縁で学生時代に部活動や趣味に没頭した生徒も多いでしょう。

一方で、東大は一般受験のみなので厳しい受験勉強をくぐり抜けてきた生徒が多いです。

どちらも優秀であることに変わりはありませんが、大多数を占める生徒の考え方は周りの生徒にも影響を与えます。

ことわざにあるように、「朱に交われば赤くなる」のです。

所属するコミュニティの影響を受ける

学校を卒業しても、人は何かしらのコミュニティーに所属することになります。

職種も一つのコミュニティーです。

経理の経験が長い方は、経理的な考え方が全面に出ます。

営業畑出身の方は、営業マインドが染みついています。

これらは、無意識のうちに体に浸透していくのです。

良くも悪くも、その分野のスペシャリストとしての考え方が身についていきます。

「周りから影響を受ける」ことを逆手に取ろう

この「朱に交われば赤くなる」の仕組みを逆に利用し、意図的に特定の分野の才能を伸ばすために使いましょう。「赤くなりたければ、朱に交じれ」を実践するわけです。

コンサルティングを学びたいのであれば、コンサルタントと接する機会を増やす。

経営学を学びたいのであれば、経営者と接する機会を増やすのです。

これは、自らがコンサルタントとして優秀なコンサルタントが集まる企業に転職する、コンサルタントの集まるコミュニティーに参加する、コンサルタントの友人を作るなど、できることは色々とあります。

意識的に自分がなりたいタイプの方々と接することで、考え方や仕事の取り組み方など様々な視点を得ることができ、決してテキストで学ぶことのできない知識を得ることにつながるのです。

人に会うことは最大の勉強

プライベートな時間に積極的に人と会うのは、エネルギーを使います。

仲の良い友人や家族であれば気楽に会うことができますが、関係の浅い方ではそうはいきません。

その反面、新しい知識や話を聞けるチャンスは友人や家族と比べて格段に多いはずです。

人に会うことは、最大の勉強です。

積極的に新しい人と出会う機会を増やしてみましょう。

フォーマルな打ち合わせでなく、カジュアルな飲み会やお茶でも構いません。

自分が興味のある分野に精通した優秀な人と接する時間を増やしてみてください。

そして、色々な人を紹介してもらいましょう。

そうすることで気づかないうちに、 あなたも優秀な方々の仲間入りを果たしているはずです。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。