【連載】自分を高く売る

年収1割を「自己投資」し、新しい可能性を広げる

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

「最も利回りの高い投資は”自己投資“である」

ご存知でしたか?

成功している方の多くはこの事実を知っていて、目安として年収の1割を自己投資に充てることを意識しているようです。 

自己投資は、可能性を広げる

継続的に知識を得ることは、プライベートでもビジネスでも新しい可能性を広げてくれます。

またフィットネスやリラクゼーションは、プロフェッショナルとして最大限のパフォーマンスを発揮するのに有効です。

このように一見するとビジネスと直接関係ないようなことも、自己投資することで利益として還元される仕組みとなっています。

ビジネスへの自己投資は、ベネフィットが受けやすい

もちろん、直接的にビジネスに直結する自己投資もあります。

会計知識、プログラミング、資格の勉強などのハードスキルやプレゼンテーションスキルなどのソフトスキルの習得です。

これらは、早く習得するほどベネフィットを受けやすいので優先的に取り組むとよいでしょう。

ただし、これらのスキルは以前の記事『自身の価値を高めたいときに、時間をかけるべきなのは?』で説明したとおり、使わなければ定着しません。

可能な限り、実際の仕事のなかでアウトプットすることを意識してください。

「思考の幅を広げる」自己投資もあり

あわせて思考の幅を広げるために、最新の技術に触れることや歴史や哲学について学ぶことにも自己投資をしていきましょう。

感性や人間力を磨きたいなら、音楽やミュージカルのような舞台芸術に触れてみるのもよいでしょう。

学生時代と異なり、自分から率先して学べば見えてくるものが違ってきます。

芸術に触れることは、仕事のストレスを軽減すると同時に心のゆとりと精神の安定ももたらしてくれるのです。

お勧めの自己投資は「読書」

自己投資で私が一番お勧めしたいのは、興味のある分野の本を読むこと。

本は、高くても1,500円程度と安価にもかかわらず、著者の経験や知識が豊富に詰まっています。

また、経営やビジネススキルなど様々なトピックの本があるので、そのときの関心や必要な知識によって自由に選べるのも大きな魅力です。

特定の分野で専門性を高めることを目的として本を読む場合は、著者の異なる冊の本を読んでみてください。

それぞれの本には、著者が無意識のうちに持つ思考のバイアスがあります。

複数の著者が書く本を読むことによって、共通点と不足している部分を補いながらトピックの全体像が見えてくるはずです。

1冊の本の中で、一つでも自分にとって役立つ情報があれば既に価値のある投資になる。

読書は、最もコストパフォーマンスの高い投資の一つです。

「自己投資」と難しく考えるのではなく、まずは週に新しい本を1冊読むところから始めてみてください。

1年で50冊以上の本を読むことができれば、1年前と比べて大きな変化を感じることができるはずです。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。