【連載】自分を高く売る

限られた時間での交渉には「エレベータートーク」

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

前回の記事で紹介した「ファクトベースのコミュニケーション」に限らず、ビジネスにおけるコミュニケーションには、つねに「目的」があります。

最終的に相手から引き出したいアクションを考え、それを見据えた上でコミュニケーションを組み立てることが大切です

マネージャー職の場合は、特にこの能力が必要となってきます。

引き出したいアクションを考えて、コミュニケーションを

引き出したいアクションとは、基本的に自分やチームにとって有益になることです。

グローバル承認や交渉にサポートを得ることなどが該当します。

これらのアクションを引き出すために交渉しなければいけないのは、あなたの上にいる人です。

社長を想像してもらうとイメージがしやすいと思いますが、あなたよりも忙しいですから、交渉のチャンスは限られています。

彼らの時間を分確保するのは決して簡単ではありません。

そこで、限られた時間のなかでわかりやすく要点を伝える能力を身に付けることが必要です。

これを「エレベータートーク」といいます。

エレベータートークとは?

限られた時間の中で、全体像を段階的に詳しく説明する方法です。

元々は、シリコンバレーの起業家が同じエレべーターに乗り合わせた投資家に短期間で自分の提案を売り込むプレゼンを行なったことに由来しています。

エレベータートークを身に付けることで、短い時間しかなくても相手から引き出したいアクションを引き出すことができるようになるのです。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。