【連載】自分を高く売る

戦略的にキャリアアップを成功させる方法

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

「キャリアアップ」と一言で言っても、色々な形があります。

本記事では、一般社員からマネージャー職に転職するなど、 現在の職位よりも上の職位に転職することと定義して話を進めていきます。

キャリアアップには、マネージャー経験が必要

キャリアアップも、キャリアチェンジ同様にマネージャーとしての経験がない状態では困難です。

現在の会社で昇格後に転職するのが一番スムーズですが、会社の都合もあるので確実な方法ではありません。

確実にキャリアアップを成功させたいなら、マネージャーとして必要な要素を求人票から読み解き、部分的に経験値を得ることがお勧めです。

必要な経験を意図的に積もう

ピープルマネージメントの経験が必要なら、後輩のトレーナーに志願すれば同様の経験を積むことができます。

予実管理のスキルが必要であれば「予算のドラフトを担当させてもらえないか」と上司に依頼してみましょう。

プロジェクト管理の経験が欲しいなら、改善プロジェクトに志願してもいいかもしれません。

このように必要な経験を意図的に積み、職務経歴書に追記していくのです。

そうすることで、採用する企業が求人表に記載している要件をクリアしていることをアピールすることができます。

求人票を見ていると、興味はあるものの自分の現在のポジションから大きく乖り離しているものもあるでしょう。

しかし興味があるのであれば、そこに到達できるように努力するべきです。

次の転職では応募できないポジションかもしれませんが、次の次であれば射程圏内に入る可能性も十分にあります。

部下20名のマネージメント経験が必須の求人に興味がありつつも、現在あなたの部下は10名。今すぐ求人に応募できなくても、次の転職時に部下20人以上のポジションを選べば、次の転職では応募資格を満たすことができます。

このように、転職では「将来目指したいポジションに繋がる仕事を選ぶこと」も視野に入れておいてください。

経験値を得るための転職は年収ダウンになる場合もありますが、将来的には大きなプラスになる可能性が高いです。

目先の利益のみに捉われず、キャリアにとってベストな選択肢を選んでいくようにしましょう。

 

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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。