【連載】自分を高く売る

交渉ごとに強くなる「ファクトベースのコミュニケーション」

マネージャー育成コンサルタントの江田泰高です。

これまでも何回かにわたって「コミュニケーションの大切さ」を伝えてきました。

今回、本記事でお伝えするのは、転職でも職場でも評価を上げる「ワンランク上の仕事術としてのコミュニケーション」です。

マネージャーの仕事である「交渉」

マネージャーの大事な仕事の一つに、チームの代表として、時に上司や関連部署、社外のステークホルダーとの交渉があります。

利害が一致する場合はスムーズに交渉が進みますが、利害が一致しない時はそれぞれに異なる主張があるので相手を説得するのは容易ではありません。

今回お伝えるのは、こういった際に効果的な「ファクトベースのコミュニケーション」です。

ファクトベースのコミュニケーションとは?

ファクトとは、客観的な事実のこと。

実際に掛かった費用や発生した問題など、客観的な事実のみを切り出して、それを元に交渉を進めるのです。

このときにオピニオン、あなたの意見や考えはしっかりと取り除きましょう。

ファクトにオピニオンが含まれてしまうと、事実と意見が混同してしまい、ファクトの信憑性が低下してしまうのです。

またオピニオンは、あくまでも主観的な意見であるため人によっては別の解釈が生まれてしまいます。

それにより、結論を出したい部分から逸れた話し合いになってしまうのです。

ファクト、客観的な事実は変えようがありません。

あなたの意見を伝えるためのファクトを集めていくことで、相手を説得しやすくなります。

自身の意見や考えを伝えるコミュニケーションではなく、客観的な事実や結果を伝える「ファクトベースのコミュニケーション」を仕事では常に意識するようにしてください。

それだけで、あなたの交渉力は格段にUPするはずです。

 

ABOUT ME
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Yasutaka Eda
『正しく評価してくれないこの会社に限界を感じたとき読む本』の著者、アトワジャパン株式会社 取締役。元戦略コンサルタント、外資系メーカーでの部長職を歴任。人材育成のプロフェッショナル。